体験型雑誌 モダンファート 第2号 特集 社会的距離の思い出

ごあいさつ

ウイルスがぬかるむなかですが、みなさん大丈夫でしょうか。
私は全然大丈夫ではありません。
それはさておき、この度「体験型の雑誌」と言い張っているmodernfartの第2号を発射いたしました。
会場は、アーツ千代田の屋上です。広い。広すぎる。
今回の特集テーマは「社会的距離の思い出」。
2020年初頭から猛威を奮った新型コロナウィルスによって、人々の日々の暮らしは大きな変更を強いられました。
たった1年数ヶ月の間に、人と人との距離間隔と距離感覚はどろどろに溶けて生まれ変わり、まるで昔からの常識のよう素振りです。
こうした常識がアップデートというかすり替わっていく間に、巷にはたくさんの珍妙な言説や商品が発明され出回りました。また転売や盗難などの反社会的な行為の情報も次々ともたらされました。そして現在も続いています。
今回の特集「社会的距離の思い出」では、そのような実際にあった出来事や物事を集めてみました。なぜ集める必要があったのかというのは、作者である私も、実のところクッキリわかっているわけではありません。
おそらくは、数ヶ月前の間隔と感覚を猛烈な勢いで忘れていることへの怖れ。そして、時代を超えてキープされ続ける人間の愚かな行いに対する抗いがたい興味。あたりが私をひどく焦らせているのではないかと疑っています。
肝心の内容はといえば、音声ガイド付きフードコート、のようなものになっております。
modernfart 編集長 伊藤ガビン
〈ギャラリー〉
今回のプロジェクトは、千代田区旧練成中学校を改装したアートセンター3331 Arts Chiyoda の屋上を会場とした、体験型のレストランです。入店いただく皆さまは、音声ガイドに従って会場内をディスタンスを守りながら歩き、会場内に記された様々なソーシャルディスタンスにまつわる展示を、音声を聴きながらお楽しみいただけます。
(音声サンプル)
http://www.modernfartmag.com/wp-content/uploads/2021/08/modernfart02_intro_M.mp3

〈フードコート〉
コロナ禍で需要が急増したフードデリバ リーサービスに焦点を当て、一 定の食材を軸としながら複数の専門店の看板が掲げられる今日の飲食店事情と、そこで流通するメニューをリサーチした結果を、体験型プロジェクトとして実現します。鶏肉をテーマに豊富な種類の料理を提供するレストランです。フード・ドリンクをご利用いただけるオプション付チケットも販売いたしますので、ぜひご購入ください。特典として特製ステッカーをお渡しいたします。



■参加アーティスト

アーティスト/編集長 伊藤ガビン Artist / Editor in Chief Gabin Ito
映像関連プログラミング ucnv Programming / Visuals UCNV
壁画制作 萩原慶 Illustration Kei Hagiwara(NNNNY)
フードデザイン 中山晴奈 Food Design Haruna Nakayama
ナレーション かとう有花 Narration Yuka Kato
サウンド制作 山口優(マニュアル・オブ・エラーズ) Audio Production Suguru Yamaguchi(manual of errors)
制作主任 大岡寛典 Production Supervisor Hironori Oooka
制作管理 乾義和 (ボストーク) Production Coordinator Yoshikazu Inui (BOCTOK,inc)

■チケット情報
一般チケット(音声ガイド+1ドリンク付):1,000円
オプション付チケット(音声ガイド+1ドリンク付+飲食券500円分):1,500円
オプション付チケット(音声ガイド+1ドリンク付+飲食券1000円分) :2,000円
※オプション付チケットをご購入いただいた場合には、特典として特製ステッカーをお渡しします。
※本プロジェクトをご体験いただくには、パスポートあるいは個別鑑賞券が必要です。チケット詳細はこちら

■開催概要
日 程 2021年8月20日(金)~9月5日(日)
時 間 各日12:00~19:00
会 場 アーツ千代田 3331 屋上(東京都千代田区外神田6丁目11-14)
主 催 「美しい国そこつ広場」実行委員会、 一般社団法人東京ビエンナーレ
協 力 合同会社コマンドA
助 成 アーツカウンシル東京

会期:2021年8月20日 – 9月5日
会場:アーツ千代田屋上 東京都千代田区外神田6-11-14
https://peatix.com/event/2712725